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(お暇だったら読んでね^^)
今回は「デッサン人形」について
いわゆる昔からあるあの木製の人形。デッサン上達のために一度は購入を検討してみた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
部室にあったよ、という方もいるみたいですね。買ってみたところで、デッサン力が向上したという方もいれば、何の役にも立たなかった、という方もいるでしょう。
私は買ったこともないし、部室にもなかったですね。画材屋さんでみかけたことはありましたが、買ってみようかなとは微塵も思わなかったな。
学校でのデッサンといえば石膏デッサンがメインで、ブルータスとかアグリッパとかのローマのおっさんの胸像ですよ。
ただあれって買うと高いんだよね。一体数万するものなの。個人で買うレベルのものじゃない。
デッサンのなかには静物デッサンという分野?があって果物とか、立方体とかを描くものです。
(まあ人物デッサンだって、結局ポーズをとったまま、動かない状態を描くのだから広義には静物と言えなくもない。
中学の時、生きてるウサギを連れてきて描いていたら、ウサギが興奮して動き回るし、教室中フンだらけになったので、その後動物画はやらなくなりました^^;)
「デッサン人形」というのもこの静物デッサンのモデルのひとつだと思うんだよね。リンゴとか八面体とかと同じ、静物デッサンのための「ひとがた」のオブジェ。
ものの形を正確にとらえるとか、どの部分にどれくらいの陰影がつくかを観察して、それをうまく表現する練習のための対象物。
決して本物の人体の代わりではない。リンゴや立方体と同じものと思った方がいい。ポーズをアレコレ考えるためのものではないのだ。
ただ、目の前のものをそのまま紙に写し取るというのも、最初はなかなか思うようにはできない。何度も練習してこそできるもの。
役に立ったという方は、対象物を正確に描けるようになった、ということで役に立ったのではないでしょうか。
そういう意味では「デッサン人形」も絵を描く練習としては役に立つアイテムだとは思います。模写をするにしても模写する対象を正確にとらえられないと意味が無いことだし。
しかしそれなら何も「デッサン人形」でなくてもいいわけです。
私がいた美術部に「デッサン人形」が無かったのは、多分美術部に入ろうっていうくらいの人には「デッサン人形」はフォルムが単純過ぎてつまらないからだろうな。
あれが上手く描けたとして満足感があるだろうか。リンゴを上手に描けた方が、回りからのウケがいいと思いません?
ローマのおっさんは髪の毛のウェーブやら、顔のシワやら、耳の形だって正確に描こうとすると難しいしね。石膏像は何回描いてもなかなか満足いくものは描けなかったな。
人物というか、漫画キャラのポーズの参考にする目的なら、今ならやはりフィギュアの方がいいと思います。
動かないフィギュアだって、静物としてのデッサン練習にはなりますし。デッサン人形よりは複雑だから、多角度から描いたら大分練習になりそう。
可動フィギュアに腕を上げさせたものを参考にするより、腕を上げたポーズのフィギュアを参考にしたほうが肩の動きとか再現されていると思います。
ただフィギュアにも其々に造型師の方がいて、その人のクセなんかが反映しているからなあ。。。ちょっと変とか好みじゃないとかあったりするんだよねえ。
でも練習はしないより、する方がいいわけだから、フィギュアの形がこうなっているから、これが正しいんだ!とあまり思い込まずに、
このフィギュアではこうなっているね、くらいの気持ちでやってみるのがいいんじゃないでしょうか。
同時に写真でもいいので実際の人物も描いてみたり、たまには友人や家族にモデルになってもらってデッサンしてみたりと、色々な練習を組み合わせていくといいのかなと思います。
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