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パーツの可動域(首)

今回から体の各部位ごとの可動域についてやっていこうと思います。
しつこいようですが、あくまで初心者向けの大雑把な感じです。細かいところはやはり実物の人間を見るのが一番です。

「頭」を動かしているのは「首」です。頭単体ではほとんど動きません。
このサイトに来ていただいてる皆さんには、首にコルセットをしたことがある方はあまりいらっしゃらないと思いますが(自分もないけど)、
試しに自分の首を動かないように両手で押さえてみてください。この状態では頭は殆ど動かせないと思います。

つまり首の骨の動き、筋肉の伸び縮みによって、頭は色んな方向に動くわけです。
なので、頭がどの方向にどれくらい動くかというのは、首がどれくらい動くかという話になるわけです。
そしてもっと重要なのは「肩」です。


肩を少し動かすと、さらに頭の可動域は広がります。
「肩」は「腰」と同等に動きの重要なポイントです。首、腕、背骨の動きに連動するので、メンドくさい所なのです。

「首」の話に戻ります。
首と頭部のつながりは、まっすぐな筒状の首に球体の頭が乗っかっているという単純なものではありません。
超シンプルに言ってしまえばそうなんですが、それはアタリの状態であって、絵として完成させる時にはつながりをちゃんと理解してないと変な絵になります。
←正面から見た図ではわかりにくいので、横から見た図です。



頭部に対して首はやや斜めの角度に伸びています。

普通に直立した姿勢では背骨はゆるいS字状になっています。
二足歩行をするようになって、バランスを取って体を支えるためにこのようになりました。
四足歩行の動物は背骨が弓状になっています。


首の骨(頚椎)は7本で、哺乳類は大きさが違うだけで、全て同数です。
7本しか無いので動きも限られます。
キリンは首が長いですがしなやかに動いてる感じではありませんね。

恐竜などは首の骨が多くて、かなり可動域は広かったのだろうといわれてます。

もしかしたら真後ろまで首が回っていた奴もいたかもしれません

人間が真後ろまで首を曲げるには、肩を動かさなくてはなりません。


首だけの動きには限界があるわけで、一般的に

「前には60度」「後ろに反って50度」「真横に倒して左右50度ずつ」「後方にねじって左右70度ずつ」

と、なります。首を回す時は、この範囲内なわけです。
PCの前であなたもやってみてください。体が軟らかい人はもうちょっといけるかもですが、楽に曲げられる限界はこんなもんだと思います。
これ以上頭の可動域を広げようとすると、肩か腰を動かすことになります。

デッサン人形は首があまり曲がらないものや、グルグル360度回るものなど色々あると思いますので、この可動範囲をよく覚えておきましょう

でもいくら数値的に覚えたところで、アングルによってどんな風に見えてくるのかとか、また肩を動かした時、腰を捻ったときなど色んなパターンがありますね。
実際に実物や写真を見たりして、たくさんのポーズを描くことが一番頭に叩き込みやすいと思います。
ただデッサン人形を使ってポーズをとらせる場合、この数値を覚えておくことは有意義ですね。






(お暇だったら読んでね^^)

友人の話。
ある日観光地へ行った時、路上で占い師に「手相を見てあげましょう」と声をかけられたそうです。
そこで友人は、「はい」と言って
指を全開にして片手をさしだしました。
すると占い師さんは、「これだけであなたの性格がわかります」と答えたそうです。

手を差し出すという仕草だけでも、指をそろえてそっと出すか、ヒトデのように全指をおっ広げて出すかという違いで、その人のキャラが出てしまうものですね。
歩き方や座るときの姿勢、人と会話するときの視線の動かし方など、その人の性格やその時の心情によって変わってくるのは当然です。
「明るく、社交的な性格」といっても、色んなタイプがあると思います。リーダーシップを取って、世話好きの兄貴、姉御肌の人。皆でワイワイやって楽しく盛り上がるのが好きな人。
穏やかで好き嫌いを表に出さず、誰にでも平均的に接する人。
生まれながらの性格という部分もあるでしょうが、その人の生い立ち、育った親子兄弟関係、過去の出来事、趣味や影響を受けたモノなどによって個性ができあがってくるでしょう。
色んなキャラクターを描くとき、どういう性格の人ならどんな仕草をするのか、どんなポーズをとるのかを考えるといいでしょう。
「デッサンがうまくいかない」と悩んだとき、「よく人を観察しましょう」と言われた(または言われている人を見た)という方もいらっしゃると思います。
デッサン的な観察も大事ですが、その人の仕草やポーズを観察するのも面白いことです。
口に出して言ってることが本心ではない事だってあります。
口は笑っているけど目が笑って無いとか、指先を妙に動かしているなどという時は、相手の言うことにイライラしている可能性があります。
隠し事なんかでも、ウソをつく時人は 左方向に視線を向けるとか。
女の勘が鋭いなどと言われたりしますが、これは女性が言葉よりも相手の仕草や視線の動かし方を見ているからという話を聞いたことがあります。
こうした細かいことを観察していくことで、描くものにより深みが出てくるのではないでしょうか。
まあ、あんまりやりすぎても周りから気味悪がられますんでね。程々に。


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