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肘と膝を描き足す

今回から「可動域」の事を書いていきたいと思いますが、腕と脚の可動域を知る上で重要なポイント。
よく全身の「アタリ」ということで、こんな図を見たことがある方もいらっしゃると思います


腕と脚にある○は関節の位置を表しているものです。

「パーツの比率」の目安にするのには有効です。ただポーズをつけようとした時に、もう一手間加えてみましょう。

このサイトの図をご覧いただいてもわかると思いますが、「肘」と「膝」の出っ張りの位置を描き足しておくのです。


「肘から下」「膝から下」は360度動くわけ無いですね。

動かす方向によって、どれくらい動くかに差があるので、

ポーズをつける時に目安になりますよ。

ポーズをつける時以外にも、アタリの「棒人間」に肉付けをしていく時に肘と膝の位置をしっかりさせておくと、描きやすくなると思います。
なぜなら、腕も脚も円柱ではありません。そもそも骨が円柱では無いのです。辛うじて膝から上の大腿骨が円柱に近いけど。

上腕骨はねじれた扁平に近い。膝から下、肘から下はそれぞれ2本の骨でできています。
自分の体を触ってみましょう。脚はちょっとアレですが、腕はやや扁平だということがわかると思います。
また、筋肉も骨に対称についているわけではありませんから、向きによって見え方も変わってきます。

最もふくらんだ部分(●点)
は、だいたい外側より内側の
方が下になる。
円柱ではないので
視点が変われば、
ふくらみの見え方も
変わってくる。

手首の太さがも違って見えます。


筋肉の話にこだわってしまうとちょっと大変なことになりますけど。。。。(腕だけで20個近くありますから、)筋肉を強調したマッチョ兄貴を描きたい方は
やはり筋肉の勉強をした方がいいとは思います。
でも普通の体型やスリムなアニメ系のキャラの場合は大きな筋肉のふくらみ部分だけを捉える程度でいいとおもいますねー。

筋肉があるといっても、かなり鍛えてないとそんなに目立ちませんから。
女性の場合は皮下脂肪が男性より厚いので、さらに目立ちません。
逆に男性は皮下脂肪が薄いので、男性キャラを描く場合は女性より筋肉を強調することで、男女の描き分けができることにもなります。



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